【2019年 4月19日号】 いわき震災通信(ピープル&おてんとだより)vol.4

【2019年 4月19日号】 いわき震災通信(ピープル&おてんとだより)vol.4

しばらくぶりに、ピープル&おてんとだより vol.4を配信させていただきました。
FBでもご覧いただけたら嬉しいです。

【2019年 4月19日配信】
皆様、今年のいわきの春は、ありがたいことに長いこと桜をこの地に留めてくれています。八重桜は盛りを過ぎましたが、ソメイヨシノはまだ何とか花びらを枝先に留めて私たちの目を楽しませてくれています。皆様のお住まいの地域は如何でしょうか?

前号から3ヶ月ぶりの配信になります。
新年度が始まり、新元号令和への切り替えも秒読み体制に入りました。先日は、阿蘇山が噴火したとの報道がありましたが、災害の度重なった平成から、穏やかな日々の続く新時代へと移行できることを願っております。

昨年度のことになりますが、3月10日に「ふくしまメモリアルライトアップ つむぐ・ともす・かなでる」は無事に終了することができました。みんなで育てたコットンをみんなで糸に紡ぎ、みんなでランプシェードに作り上げて太陽光で灯すというイベントでした。
今回は2回目ということで、前回に比べて順調に準備が進み、311個のランプシェードを準備し、灯すことができました。ランプシェードで象った文字は「2019」と「平成」。曜日の関係で3月10日の開催ということになりましたが、多くの方においで頂き、柔らかな光のイルミネーションと、やさしい音楽や文楽のパフォーマンスを楽しんでいただきました。
今回は、会場となった久之浜地区からは20キロ近く離れている小名浜の神白地区にあるコットン畑で「みんなの畑」の活動に参加してくださっている皆さんにもおいでいただき、自分たちが育てたコットンの晴れ姿をご覧いただくことができました。
コットン栽培に関わってくださった方々、糸を紡いでくださった方々、ランプシェード作りに手を貸してくださった方々、そして当日の運営に力添えくださった方々、その全てに改めて心から感謝申し上げます。

今年は10連休になるゴールデンウイークに、皆様はいろいろな計画を立てておられることと思います。しかし、もしゴールデンウイークの人ごみを避けようと、あえて計画をお持ちでない方々けに、本会では2つの特別企画を計画しています。
1つ目は、4月28日(日)10:00-15:00 いわき市小名浜にある本会の古着倉庫で催される古着仕分けボランティア+ショッピング(?)イベント。倉庫に集まっている大量の古着の仕分け作業にお手伝いをお願いするものですが、作業の合間にお気に召した古着は、いわき市規格のゴミ袋詰め放題1000円でお持ち帰り頂けるというイベントです。集合は、本会事務所に10:00。
古着の山との格闘に参戦希望の方は、事務局までご連絡をいただければと思います。
2つ目は、5月5日(日)10:00-15:00 いわき市小名浜上神白地区にあるおてんとさんファームカジロで催されるコットン種蒔きイベントです。コットン栽培8年目のスタートラインをご一緒していただけませんか?集合は現地に10:00。詳細は同じく事務局にお問い合わせください。

「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」の都内での報告会を、例年通り今年も催すことになりました。日時は、5月23日(木)14:00―17:00。会場は青山の国連大学1階にある地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)です。終了後は会場を移しての交流会も催すことになっています。ぜひ、今からご予定ください。

4月9日から15日まで、ミクロネシア連邦日チューク州に出向いてきました。これは、JICAから支援を頂いて行うことが計画されている支援事業の事前調査のための訪問でした。ミクロネシアとのご縁を頂いたのは、第7回太平洋・島サミットがいわき市で開催された2015年のこと。大洋州の諸国首脳がいわき市に集まっての会議が行われた際、首脳夫人向けのプログラムとしてオーガニックコットン苗をいわきの子供達と一緒に植えて頂いたことがきっかけでした。
その後、サミットをきっかけとする民間での交流の一つとしてミクロネシア連邦チューク州の高校等にソーラーで明かりを届ける事業をさせて頂いたのでした。そこからステップアップして、JICAの「草の根技術協力事業」としての応援を頂けることになったものの、実際の事業実施に至る前段階でミクロネシアでのNGO登録に手間取り、これまで2年間も足踏み状態で留まっていたのでした。
JICAからの支援を受けて実施しようとしている事業では、チューク州の非電化地域である離島に住む女性たちとのコラボレーションを企画しています。通信手段も限られ、事業が実際にスタートすることになっても果たしてきちんと事業を進めることが出来るのか不安があります。それ以上に、本当に島の女性たちが私たちとのコラボレーションに対して意欲を持ち続けてくれているのか、もう一度確認せずにはスタートを切れないという思いもあります。そうした不安を解消するため、現地の状況を再確認するための渡航でした。2年前と変わった部分も多々ありましたが、離島の女性たちは以前と同じ思いで私たちを迎えて入れてくれました。「東日本大震災後に福島で私たちが気づいたこと、学んだことを下に一緒に事業を進めたいのです」という言葉に大きく頷いてくれた女性たちとの共同作業が始まろうとしています。
今回も長文にお付き合いいただきありがとうございました。

吉田恵美子
特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長
事務局 〒971-8168 福島県いわき市小名浜君ヶ塚町13-6
TEL 0246-52-2511 FAX 0246-92-4298 携帯 090-2881-3107
URL:https://npo-thepeople.com/
小名浜ボランティアセンター センター長
URL:http://onahama-volunteer.jimdo.com/

いわき おてんとSUN 企業組合 代表理事
事務所 〒970-1152 福島県いわき市好間町中好間字川原子作17-1
TEL 0246-80-0662 FAX 0246-85-5978
URL:http://www.iwaki-otentosun.jp/