【2017年9月30日号】 いわき震災通信vol.98

【2017年9月30日号】 いわき震災通信vol.98

皆様、

今日は近所の保育園の運動会があり、子供たちの歓声が秋風に乗って我が家まで流れてきました。

コットン畑ではコットンボールが次々と弾け出し、すっかり秋の装いです。

皆様には、如何お過ごしでしょうか?

 

明日10月1日、ザ・ピープルには大きな二つのイベントが待ち受けています。

一つは、2001年の世界同時多発テロの起きたその年から継続開催してきた「いわき地球市民フェスティバル」の第16回目が開催されるのです。

地域の国際化を進めるために…という目標を掲げてスタートした、このフェスティバル。

当時は全く横の連携がなかった市内で活動する国際交流・協力関係団体の連携促進も目指し、それぞれの団体の活動紹介ブースを中心として開催してきました。

しかし、会を重ねる中で、参加団体の数は減り、ほかのイベントにコバンザメのようにくっついて開催するという形がここ数年続いていました。

そうした形での継続に疑問を抱く出展団体の中から、「このまま継続しても意味がないのでは?」という声さえ上がるようになりました。

そうした声を受けて、今年度の実施に向けては、基本に立ち返って協議しようということになりました。

今年のフェスティバル第1回目の実行委員会の席に、名古屋市で多文化共生の社会づくりの旗振り役である「多文化共生リソースセンター」の土井佳彦理事長においでいただき、アドバイスを求め、協議に加わって頂きました。

その協議の結果として生まれた企画が、「外国にルーツを持つ市民による日本語でのショートスピーチコンテスト」でした。

日本滞在年数が3年以上と未満の方に部門を分けて、「いわきの好きなところ、嫌いなところ」というテーマで3分程度のスピーチを行って頂くのです。

小学5年生から30代まで。留学生、技能実習生、結婚を機に来日した方やその子供たち…。

立場も年齢も異なる方たち19名が応募してくださいました。

国籍も、ミャンマー、ベトナム、アメリカ、フィリピン、ウクライナ、インドネシア、ネパールと様々です。

事前に発表骨子を提出して頂きましたが、それぞれの視点での指摘には、「なるほど」と唸らされるものがありました。

先日、事前告知をお願いしようと市内の旅館で働く中国出身の員さんと地方紙の新聞社へと出向きました。

大学時代をいわき市内の大学で留学生として過ごした員さん。

今回のフェスティバルの実行委員として、力を尽くしてくれたのです。

彼女が新聞記者の質問に答えました。

「外国人だから気づくこと、外国人じゃなければ気づけないことが沢山あると思います。ぜひ、皆さんに来て頂きたいです。」

多文化共生の一歩が踏み出せる日になりそうです。

 

10月1日は、ザ・ピープルがクラウドファンドへの挑戦をスタートさせる日でもあります。

そのクラウドファンドの名前は、FAAVO。

地域発信のチャレンジに対して、クラウドファンドという形で応援者を募ろうとするものです。

いわき市の場合は、いわき信用組合が地域オーナーとなって運営する、FAAVO磐城の国が私たちのチャレンジの場となります。

そういえば、以前、磐城高箸さんとのコラボで「眠り杉枕」を開発するための資金集めに挑戦したのも、FAAVO磐城国でした。

今回は、ザ・ピープルが単独で、自分たちの活動拠点整備のための資金を集めたいと挑戦することにしたのです。

実は、来年1月15日に、ザ・ピープルの事務所とチャリティーショップ1店舗が入っているいわき市小名浜地区のショッピングセンター「タウンモールリスポ」の閉館が決まっています。

1969年創業という市内で最も古いショッピングモールであることから、消防法等への対応が難しくなったことでの決断だと聞いています。

東日本大震災以降、ザ・ピープルの中に、私たちは「小名浜地区復興支援ボランティアセンター」を立ち上げ、地域コミュニティの課題に立ち向かうべく、活動を継続させています。

そのため、このメールの差出人の住所が複数あるように、本部機能を有する事務所が2ヶ所あるような状況がこれまで続いていました。

小さな地方のNPOでありながら、その中枢を担うメンバーが2か所の事務所を往き来しながら日々の活動を進めることには、様々な面でのロスがついて回りました。

そこで、今回の本部移転を機に機能の集約を図ることにしました。

今までのボラセンの場所に本部やチャリティショップ1店舗をまとめようとしているのです。

それにより、活動の効率化が図れるものと考えています。

さらに、この施設内に地域の人々の交流拠点を設けようと、皆でウッドデッキを整備することも計画しています。

名付けて「ウッドデッキサロン」です。

その施設整備費用の一部を、皆様に応援していただけないかとのクラウドファンディングです。

明日、是非FAAVO磐城国のサイト(https://faavo.jp/)から私たちのチャレンジページを探してみてください。

何卒、お力添えのほどよろしくお願い申し上げます。

今回も、長文へのお付き合い、ありがとうございました。

 

吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511 FAX 0246-38-9538 携帯 090-2881-3107

URL: https://npo-thepeople.com/

 

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜君ヶ塚町13-6

TEL/ FAX 0246-92-4298

http://onahama-volunteer.jimdo.com/

 

いわき おてんとSUN 企業組合 代表理事

事務所 〒970-1152 福島県いわき市好間町中好間字川原子作17-1

TEL 0246-80-0662 FAX 0246-85-5978

http://www.iwaki-otentosun.jp/