震災通信2015年4月

震災通信2015年4月

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【2015年4月30日号】
the-people

2015/05/02 11:30:23

【2015年4月30日号】

皆様、
昨日からゴールデンウイークに突入し、今月初旬の降雪騒ぎが嘘のように、春を通り越して一足飛びに汗ばむ季節が到来しました。

一昨日郡山市へと高速道路を走った時に目にとまったのは、まだ緑一色とは言い難い色合いの山々を彩る山桜の淡いピンクと、

道路端に設置された気温表示板の34.0°Cという何とも不釣合いな数字でした。

体調管理に気を遣う必要がありそうです。

ネパールで起きた大地震のニュース。

ネパールの方たちにとって、一日も早く平安な日々が戻ることを心から祈りたいと思います。

世界各地で、ネパールからの報道に心揺すぶられ、
動き出した人たちは少なくありません。

その中に、ピープルが主催した水俣への派遣事業に参加したいわき市内の中高生たちもいます。

5月2日から、ネパールからの留学生が数多く学ぶ東日本国際大学の方たちと共に、街頭に立って救援募金を呼びかけようと準備を進めています。

一昨年のフィリピンを襲った台風災害の折にも募金活動のため街頭に立った彼らが、今年もアジアの仲間の為にと動き出そうとしています。

若者たちは大きく成長する力を秘めているのだと、社会変えていく力を持っているのだと改めて気付かされます。

彼らの呼びかける姿を目にする機会があれば、是非激励の声をかけてやってください。

「ピープルさんはまだ古着のリサイクルを続けているんですか?」そんなお尋ねをいただくことがあります。

「もちろん!」とお答えすると、「それならば自宅で不要になった古着を送りたいのですが…」と、古着の提供の仕方について話が進むことが少なくありません。

震災後の小名浜地区復興支援ボランティアセンターでの被災者支援活動や、ふくしまオーガニックコットンプロジェクトの影に隠れて、ピープルの基盤事業である古着リサイクルの活動があまり見えなくなっているのかもしれません。

しかし、年間250トンの古着を燃やすことなく社会に資源として戻していこうというピープルの取り組みは、仲間たちの地道な活動に支えられ、震災後も地域の中で進められています。

そして、この度古着リサイクルに関して地域を超えて連携をしようという話が、市外から立て続けに舞い込みました。

一つは、広野町の公共施設に古着回収ボックスが設置されようとしている動き。

町会議員の方が議会で質問し、遠藤智町長が答弁の中で取り組みを約束してくださったという経緯があります。

ピープルにとっては、
広野町とのご縁は震災直後の避難所での支援活動から始まり、オーガニックコットン栽培圃場を広野町内に設け、コットンベイブの作り手として広野町からいわき市内に避難しておられるお母さんたちにお手伝いを頂き、
様々な場面で深まりを見せています。

そこに、新たに古着リサイクルというチャンネルも加わることになったのです。

もう一つは、郡山市でこれまで古着回収だけを担ってくださっていたNPO法人コースター(代表 岩崎大樹・羽鳥圭両氏)と、郡山若者サポートステーションの運営母体であるビーンズふくしま(理事長 若月ちよ氏)が
コラボして、郡山地区内での古着リサイクルの新たな仕組み作りに着手することが決まったこと。
先日は、郡山に出向いて担当スタッフの方々に、古着リサイクルのイロハのお話をさせていただきました。

「単なる古着屋ではなく、社会的に意義のある活動として古着リサイクルという手法を役立ててほしい…。」

震災前の数年をかけて県内に古着リサイクルの仕組みを定着させようとしていた時期に、県内各地で呼びかけていたことが、今実現に向け大きく動こうとしているのです。

更に、コットンプロジェクトでこれまでお世話になってきた企業の皆様が、社内で呼びかけて古着を回収し、届けてくださるというケースも現れてきました。

コットンプロジェクトの援農体験への参加時に、ご家庭から古着を持って来られる方も出てきています。

ピープルとのつながりの糸は1本より、2本に、3本に、どんどん強くなっていこうと
しています。
ありがたいことです。

いわき市平アリオス前の中央公園で毎月1回第2日曜日に開催されているパークフェスをご存知でしょうか?

月替わりでのライブステージや屋台、手作り品の販売出店などが公園内に設けられ、数多くの家族連れで賑わうこのイベント。

電源供給はおてんとSUN企業組合の電源カー「おてんと号」で行っています。

そのパークフェスが、広野町二ツ沼総合公園のグランド・オープンに合わせ、
5月3日広野町に初お目見えすることになりました。

イベント名は「二ツ沼総合公園グランド・オープンふれあいフェスタ」です。

震災前には近隣の小学校の児童たちが必ず一度は遠足でやってきていた二ツ沼総合公園。

震災後は、原発事故収束に向けた作業の拠点として活用されていたため、ずっと休園状態でした。

ようやく元通りの役割に戻り、広野町での暮らしを親子で楽しめるように…との思いを込めたイベントのお手伝いを、パークフェスの仲間たちと共に「おてんと号」も行わせて頂くことになったのです。

当日、晴天の下でSVO発電での電源供給やソーラー発電でのシャボン玉、噴水等など
で「おてんと号」の魅力を

十分にアピールさせて頂きたいと願っています。

常に、子供たちの笑い声のそばに「おてんと号」がいられますように。

吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538

携帯 090-2881-3107

URL: <http://www.iwaki-j.com/people/> http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜君ヶ塚町13-6

TEL/ FAX 0246-92-4298
<http://onahama-volunteer.jimdo.com/> http://onahama-volunteer.jimdo.com/

いわき おてんとSUN 企業組合 代表理事

事務所 〒970-1152 福島県いわき市好間町中好間字川原子作17-1

TEL 0246-80-0662
FAX 0246-85-5978

<http://www.iwaki-otentosun.jp/> http://www.iwaki-otentosun.jp/

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