震災通信2015年2月

—-

2015年2月9日号
the-people

2015/02/09 19:32:09

皆様、立春を過ぎてもまだまだ寒い日が続いています。風邪などひいてはおられませんか?
昨日は、いわき市内で第6回いわきサンシャインマラソンが開催されました。
昨年の大会が大雪で中止になってしまったこともあり、今年こそは!との思いで昨日を迎えた関係者は多く、10,000人を超えるランナーがエントリーしました。
しかし、途中から無情の雨が降り出し、制限時間いっぱい使って完走を目指す市民ランナーたちにとっては、今年も厳しい大会となってしまいました。
参加ランナーの皆さんや大会運営にあたって下さったボランティアの皆さん、お疲れ様でした。

1月26日、いわきおてんとSUN企業組合では、CSVマッチングツアーという企画を催しました。
これは、企業のCSV(※)担当者などに企業組合の活動現場でもある福島県浜通り、特に広野町においでいただき、今後それぞれの立場で可能なつながりを見出していただき、マッチングしようというモニターツアーです。
今年度のW-BRIDGEによる助成事業の一環として催されました。※ CSV(Creating Shared Value)とは、社会課題の解決と企業の利益、競争力向上を両立させ、社会と企業の両方に価値を生み出す取組み。
40名ほどの参加があり、遠くは静岡、大阪からの参加者もありました。
行 程は、広野町の企業組合が手がけようとしているソーラー発電施設の建設予定地・コットン畑・防災緑地の建設現場の視察、昼食会場での広野町遠藤智町長から の広野町現状報告、双葉郡内楢葉町・富岡町視察、広野町民を交えたワークショップと、日帰りで実施するツアーとしては目一杯の内容でした。
いわきおてんとSUN企業組合にとって、スタディツアーはオーガニックコットン事業とコミュニティ電力事業を繋ぎつつ進める「福島浜通りでの未来づくり」を地域外の方と共有するための大切な仕組みです。
それと同時に、福島県の浜通りで今起きていること、そしてこれから起きようとしていることを地域外の方々に知っていただくことで、震災からもうすぐ4年が過ぎようとしている今の、そしてこれからの状況を一地域の限られた人々の問題にしてしまわないためにも役立てたいと考えています。
しかし、まだまだ私たちは力不足。
それぞれ業種も目的も違う企業の関係者の方々にとって、最も望ましい情報を「学び」として提供するということは、容易いものではありませんでした。
終了後に回収されたアンケートからは、こちらから伝えたいと思うものを盛り込みすぎたのか、「慌ただしすぎた」など忌憚ない意見が書き連ねられていました。
しかし、双葉郡内の町々を車窓から眺めながら、楢葉町民である企業組合スタッフからの説明を耳にした参加者からは、双葉郡内の現状に対してあまりに自分自身が知らなすぎたとの声も数多く寄せられ、意義ある企画であったことは確認できました。
実際のマッチングに繋がるような場づくりには、これから高いハードルをいくつも超えていかなければならないでしょう。
ハードルの1台目を超えた今、次へのステップが始まると感じています。

このツアーの最後に、参加者の方々にご覧頂いたものがあります。
電力カー「おてんと号」と名付けられた電源車です。
どこにでも自然エネルギーによって生み出された電気とその学びを届けることができる車です。
企業組合がこのほど福島県市民交流型再生可能エネルギー導入促進事業の助成を受けて整備しました。
太陽光発電・風力発電・マイクロ小水力発電・廃油精製装置&SVO発電機・蓄電池・発電モニター・ハイブリットインバーター・組立トランク型自動ラップ式トイレ・シアタープロジェクター・イベント装置と、あらゆる場面に対応出来るような装置が搭載されています。
イベント会場に使い古しの天ぷら油を手に集まってくれた観客の皆さんの力で走り、イベントの電気を賄う仕組みを持っています。
もちろん、イベント会場の電源供給だけでなく、教育現場や災害時での応急対応にも活躍できる力を備えています。
ボディは、いわき出身のユアサミズキさんの描くたくさんの人々の笑顔と、企業組合の目指す社会の未来予想図で飾られています。
「おてんと号」が、いわき市内を縦横に走り、自然エネルギーの力と笑顔を皆さんに届ける日は、もうすぐです。

ザ・ピープルが栽培を、そして商品開発や販路開拓をおてんとSUN企業組合が担っている「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」。
走り出しからまもなく丸3年がすぎ、事業としての自立の時期が近づいてきています。
栽培に対して味の素冷凍食品株式会社様から「東北を元気に!明日を耕すプロジェクト」として頂いてきた寄附金や、商品開発や販路開拓に対してキリン株式会社様から「キリン絆プロジェクト」としてサポートいただいてきた部分が、今年度末までには終了になります。
この二社をはじめこれまで様々な形でこのプロジェクトの走り出しに力を貸してくださった皆様に、心から御礼申し上げたいと思います。
ただ、ここで「自立しました!あとはご心配頂かずとも大丈夫!」と胸を張れるような状況には、正直至っていない現状があります。
栽培のベースにかかる経費を補助金以外で生み出す道筋ができたとは、口が裂けても言えません。
また、原綿を繊維製品として加工しても、その商品を完璧に売りさばけるだけの営業力が身に付いたとは、まだまだ言えない組織です。
今後向かい合わなければならない課題は山積しています。
様々な方々にご相談しながら、一つ一つ絡んだ糸を解きほぐすようにして、事業性確保への道筋を手元に引き寄せていかなければ…と思っています。
今後共お付き合いくださいますようお願い申し上げます。
特に、直近のお願いごととして、現在潮目手ぬぐいのオーナー募集を企業組合では行っております。
3月11日が近づく今の時期だからこそ、思い出していただくためにも、募らせていただいております。
100枚の手ぬぐいにオリジナルのデザインやメッセージを載せてご自身の茶綿手ぬぐいを作っていただくという企画です。
1口10万円という設定でお声をかけさせて頂いております。
ぜひ、今年もオーナーに名乗りを上げていただけたら嬉しい限りです。
詳しくは、企業組合の担当スタッフ(酒井悠太 yutadrops@gmail.com)までお問い合わせください。

お願いついでに、もう一つ。
ザ・ピープルでは、環境省が主催する「グッドライフアワード2015」(http://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/about/index.html)の環境大臣賞候補に選ばれました。
エントリー名は、「希望の綿」ふくしまオーガニックコットンプロジェクトです。
最終審査では、2月25日までの国民投票結果を参考に、各賞への入賞が決まるという仕組みになっています。https://ssl.goodlifeaward.jp/vote/
もし、皆様から投票という形で応援いただけたら嬉しい限りです。

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

吉田恵美子
特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長
事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6
TEL 0246-52-2511
FAX 0246-38-9538
携帯 090-2881-3107
URL:http://www.iwaki-j.com/people/
いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長
事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜君ヶ塚町13-6
TEL/ FAX 0246-92-4298
http://onahama-volunteer.jimdo.com/
いわき おてんとSUN 企業組合 代表理事
事務所 〒970-1152 福島県いわき市好間町中好間字川原子作17-1
TEL 0246-80-0662
FAX 0246-85-5978   (ファックス番号が変更になっております)
http://www.iwaki-otentosun.jp/
DO YOU COTTON?(コットンプロジェクトの今をご覧いただけます)
http://doyoucotton.jimdo.com/